
smileLIFE
専門家監修

2026年3月19日
もう「眠れない」に悩まない!
エミ通信世代が
ぐっすり眠る方法 前編
「なんだか最近眠れない……」、人知れず悩んでいませんか?
睡眠についてのあれこれを専門家に聞きました。
お話を伺ったのは
スタンフォード大学医学部客員教授
スリープクリニック調布院長
遠藤 拓郎先生

医学博士。日本睡眠学会総合専門医、日本精神神経学会精神科専門医。「スリープクリニック」を調布・銀座・青山・札幌・三鷹・仙台・登戸に開院し、現在は調布院長。祖父の代から三代で、100年以上睡眠研究を続ける睡眠医療の専門家。
目次
- 50代以降は、睡眠のリズムや
深さが変わりやすい! - 年齢を重ねると
睡眠の質が変わる! 年を重ねてからの快眠のコツ1
「寝過ぎ」は逆にNG
長く寝るをやめる!年を重ねてからの快眠のコツ2
睡眠のためには
日中の過ごし方がカギ- 深い睡眠がもたらす効果
150代以降は、
睡眠のリズムや深さが
変わりやすい!
中高年になると多くの方が「若い頃と比べて眠れなくなった」「寝つきが悪い」といった悩みを抱えるようになります。
その理由は、加齢とともに睡眠力が落ちてしまうためです。
75歳を過ぎる頃には、眠れる時間は平均して6時間半以下になる一方で、床に入っている時間は平均8時間以上に。
つまり、「眠れない……」と悩んでいる時間が増えているということです。
加齢とともに衰える睡眠力とうまく付き合うにはどうしたらいいのか知る必要があります。

CHECK!
こんな「睡眠」のお悩み、
ありませんか?
- ぐっすり眠れない
- いつも疲れが残っている
- 夜中にトイレに起きてしまう
- 若い時のように長く眠れない
- 布団に入っても寝つきが悪い
2年齢を重ねると
睡眠の質が変わる!
加齢で深い睡眠がとれなくなり、
長くぐっすり眠れなくなる
レム睡眠(浅い)
夢を見ることで、昼間の経験や勉強内容を記憶の戸棚にしまい込む。心のメンテナンスが主な役割。
ノンレム睡眠(深い)
体や脳の休憩が主な役割。アンチエイジングに必要な成長ホルモンが多く分泌される睡眠。
成人期眠りはじめの3時間で、睡眠の深さを示す睡眠段階が4まであり、ノンレム睡眠でしっかりと深く眠れていることが分かります。

老年期ノンレム睡眠時でも、睡眠段階は3にいくかいかないか。加齢により、深い眠りを得られていないことが分かります。

年を重ねてからの快眠のコツ1
3「寝過ぎ」は逆にNG
長く寝るをやめる!
長く起きて短く寝る
加齢とともに深い眠りを得られにくいからこそ、ぐっすり眠るための習慣を意識して実践していきましょう。
睡眠の質は、健康寿命だけでなくアンチエイジングにも大きく影響します。
しかし、眠れないまま床に入り続けると「眠れない……」という意識が強くなってしまい、かえって睡眠の質が落ちるばかり。

ではどうするかというと、年を重ねたら長く寝る習慣をやめることです。
長く寝ることが良しとされる風潮がありますが、実は長く寝る人ほど健康に長生きできる科学的根拠は存在しません。
実際、世界的にみて睡眠時間が短いと言われている日本人は平均寿命が長いですよね。
「睡眠負債」という言葉に代表されるように、寝不足は体に良くないと思う方が多いかもしれませんが、中高年にとって問題なのは睡眠不足ではなく「寝過ぎ」。
深い睡眠がとれないからこそ、短く寝ることをおすすめします。
年を重ねてからの快眠のコツ2
4睡眠のためには
日中の過ごし方がカギ
睡眠の質が変わると、「ノンレム睡眠」の深さ自体が変化します。
グッスリ眠れないのは仕方がないのかと思いきや、ここでも短い睡眠が解決の糸口。
なんと、睡眠時間を短くすると深い睡眠を得られることが研究で明らかになっています。
そして、深い睡眠で活発になるのが「成長ホルモン」。アンチエイジングにも欠かせません。
中高年にとって、短く寝ることはメリットしかないのです。
では、短くて深い睡眠をとるためにはどうすればいいのか。
それは日中の過ごし方、つまりどれだけ長く起きているかがカギ。
CHECK!
尿意で目が覚める
その原因は?
加齢とともに夜中に尿意で目を覚ますことが多くなるのは、ADHという抗利尿ホルモンが出にくくなることで、体内に水分を溜めておくことができなくなるから。ADHの減少は、加齢とともに万人に起こることなのです。

5深い睡眠がもたらす効果
健康寿命を延ばす
成長ホルモンの影響により、心身の回復・修復が進むことで健康寿命が延びる。
アンチエイジング
成長ホルモンが分泌されることで新しい細胞が生まれ、髪や肌がツヤツヤになる。
免疫力の強化
成長ホルモンにより新しい免疫細胞が生み出され、免疫力が向上する。

成長ホルモンが活発に
成長ホルモンは深い睡眠がないと分泌されません。寝つきの3時間の深い睡眠により大量に分泌されるため、眠り始めの3時間でいかに深く眠るかが重要!
次回3月27日(金)配信のコラムでは、ぐっすり眠るための7つの睡眠習慣を紹介します。
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画像素材:PIXTA


睡眠との向き合い方を
変えていきましょう