
smileLIFE
季節を愉しむおいしい暮らし〝4月〟
2023.3.24
〝苦みを愉しむ〟
昼と夜の長さがほぼ等しくなる『春分』の日を過ぎ、これから少しずつ昼間の時間が長くなっていきます。
いよいよ春も真っ盛り。
暖かいと体も心もホッと緩みますね。
日本の四季は美しく、そしてとても恵み豊か。
寒い冬を乗り越えて迎えた春だからこそ、自然の力や有り難さをより強く感じます。
日本列島、桜前線が日に日に北上し、南から北へと桜の蕾がほころび始めます。
日本には現在600以上もの桜の種類があるそうですが、気象庁の開花情報はソメイヨシノで行われます。
ソメイヨシノは、江戸時代から接ぎ木で増やされてきた、日本の代表的な桜。
咲き始めは淡いピンク色で、日が経つにつれて白くなっていきます。
気温や日照時間などの条件がそろって初めて咲くので、日本列島に訪れる春のセンサーのような役割を果たしています。

野山では、自生する山菜や野草が大地のパワーを受けて次々と芽生えています。
ワラビやタラの芽、コシアブラ、ウドやこごみ、タケノコなどなど。
天ぷらやおひたし、煮物にと、多彩な料理が楽しめます。
『春の皿には苦みを盛れ』という言葉がありますが、山菜の独特な苦みやえぐみには、抗酸化作用や、新陳代謝を促し不要な老廃物や水分を排泄したり、気温とともに体の熱が上がりすぎるのを抑える働きがあるとされています。
山菜特有の味わいは、大人にとっては春を待ち遠しく思うほどのおいしさですが、子供の頃は苦手だったと言う方もいるかもしれません。
人の舌には、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味を感じる力がありますが、苦味をおいしいと認識するには様々な味の経験を重ねる必要があるとか。
だから山菜は大人になってから好むようになることが多く、山菜をおいしいと感じるのは大人の証拠、なのかもしれません。

また、ストレスを感じると苦味を欲する傾向があり、苦味には疲れた味覚をリセットし、リフレッシュできる効果があるそうです。
進学や転勤、引っ越しなど、環境や状況が変わる節目の方もいらっしゃるかもしれません。
緊張や不安を感じることもあるでしょうが、苦いコーヒーや緑茶でのティーブレイクや、ホップが薫るビールを晩酌にグビッと飲んで、時には心のリフレッシュを♪
春の陽射しを受けて伸びやかに育つ木々のように、伸び伸びと穏やかに緩やかに、どんなことでも愉しみながら過ごしていけると良いですね。

画像素材:PIXTA

