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6月 投入堂
とくさんさんふつ

2022.6.10

6月 投入堂〜三徳山・三佛寺〜

※知っとる…知ってるの意味 鳥取県西部の方言

切り立った断崖絶壁に建つ〝日本一危険な国宝〟といわれるお堂が鳥取県にあるのをご存知ですか?
鳥取県中部エリアの三朝町(みささちょう)に、奇跡の風景とも称される国宝建造物、三徳山三佛寺の奥院『投入堂(なげいれどう)』があります。

標高899.9mの三徳山は、約1300年前、修験道の開祖 役小角(えんのおづぬ)によって、山を神仏そのものと敬う山岳信仰の霊場として開かれた山です。
その三徳山に境内を持つ天台宗の古刹・三佛寺の奥院『投入堂』は、容易に人が近づくことはできない急峻な断崖絶壁の岩窟にあり、平安後期に建立とされていますが、文献や資料が少ないため、誰が、なぜ、どのように建てたのか、ほとんど分かっていない謎多き建造物です。
役小角が麓からお堂をその場所へ法力で投げ入れた…という伝説から『投入堂』と呼ばれています。

三徳山は危険な修行の山で、投入堂を間近で見るためには厳しい山道を辿っていかなければなりません。
木々の根を伝って進んだり、クサリを頼りに登る道など、すべりやすい場所もあり滑落の危険を伴うため、装備や天候などの入山規則も厳しく、一人での入山も禁止されています。
それでも絶壁に建つ投入堂へ辿り着こうと、多くの人が訪れて三徳山を登っていきます。
その登山は神の山への参詣であり、三途の川に見立てられる川にかかる『宿入り橋(しくいりはし)』を渡り、行き道では自分の今までの人生を振り返り、穢れを落とし、戻り道で再び生き返るという意味を持っているものです。
なお、投入堂は麓の車道にある投入堂遙拝所から望遠鏡でその様子を遠くに望むこともできます。

大岩窟が入り乱れ四季折々の美しい景観を呈する三徳山は、投入堂へと辿り着くまでにも国指定重要文化財などのお堂が数多く点在し、全山が国の名勝及び史跡、国立公園、全国森林浴100選にも選ばれています。
また、麓にある世界屈指のラドン泉・三朝温泉とともに『六根清浄(ろっこんしょうじょう)と六感治癒(ろっかんちゆ)の地』として日本遺産第一号にも認定されています。
投入堂へと登る三徳山参詣は、『六根(目、耳、鼻、舌、意)』の感覚全てを研ぎ澄まし清める修行の道。
そして、三朝温泉に入って『六感(観、聴、香、味、触、心)』を癒すという特別な地なのです。

三徳山三佛寺では毎月18日には護摩祈祷会があり、本堂にて法要が行われた後、輪光院にて修行僧が行う食事作法に則って月替わりのお粥をいただく『斎食儀(さいじきぎ)』を体験することもできます(三日前までに三徳山三佛寺TEL0858-43-2666へ要予約)。
また、三徳山にある寺院や山内の茶店では、精進料理をはじめ、薪窯の火おこしから全て手作業で100年以上続く製法で作られる三徳豆腐や、地元で採取し手作りされる山菜料理などをいただくこともできます。
三徳山は、何度でも参拝したくなる不思議な魅力がある場所です。
お参りの機会には、三徳山三佛寺のサイトをご参照の上、詳細をご確認ください。

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