smileUP

ふるさととっとり

山陰info いいとこいいもの

5月 だいせん

2022.5.13

5月 大山

※知っとる…知ってるの意味 鳥取県西部の方言

山地が約7割を占める日本列島。
子供の頃から眺めてきた山のある景色は、いつかその地を遠く離れたとしても、ふるさとの心象風景として多くの人の心に思い出深く残っているのではないでしょうか。

中国地方の最高峰である鳥取県の『大山(だいせん)』も、麓に暮らす人々にとって特別な存在としてそびえる山です。
大山は日本で三番目に国立公園に指定され、現在の大山隠岐国立公園の中心として、また、古代から山岳信仰や修験道の聖地として、貴重な自然や歴史・文化が大切に守られてきました。
標高1,729m、日本名峰ランキングで3位を獲得したこともある、山陰が誇る名山です。

実は大山は見る方角によって全く異なる姿をしています。
西側から見た大山は、周りの山々から凜と際立ち、美しく優雅なシルエットが富士山に似ているため『伯耆富士(ほうきふじ)』とも呼ばれています。
一方で、登山道やスキー場が多くある北側や、岩肌と山林とのコントラストが美しい南側は、猛々しい荒々しさをも感じさせ、一見して同じ山とは思えないほど険しい山容を描き出しています。
鳥取を訪れた際には、角度によって驚くほど表情を変える大山の姿を、ぜひ意識してご覧いただければと思います。

春から夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪山と四季を通して雄大な自然を満喫できる大山は、もちろん食材も溢れるほど豊かです。
春の山菜からはじまり、きのこやジビエなど、豊かな山ならではの味わいを活かし、大山山麓でお祭りや祝い事のごちそうとして受け継がれてきた伝統食のひとつに「大山おこわ」があります。
もち米に、鶏肉、山菜、しいたけやごぼう、栗や油揚げなどを混ぜて、炊き込んだおこわです。

大山おこわは、大山で修行をしていた僧兵が戦場に赴く時、戦勝を祈願して山鳥と山草を入れた米飯を炊き出したのが始まりと言われています。
明治時代には、大山寺の博労座(ばくろうざ)で春秋に開かれていた牛馬市の際、各地から集まってきた人達の食事に供され、大山詣りの弁当としても親しまれていたといわれるなど、様々な歴史を経て今に受け継がれています。

作り方は様々あり、家ごとに味付けや具材に個性があるのも特徴です。
これからの季節は、大山の麓にある食堂などでも販売されている大山おこわのお弁当を持って、大山に出かけるのもおすすめです。

この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • LINE

smileUPカテゴリ一覧