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ふるさととっとり

よいとこ鳥取

エミネットのふるさと山陰の鳥取県から、
地元の〝よいとこ(良いところ)〟をご紹介します。

大いなる神坐(かみいま)す山
鳥取県西部〝大山

2022.1.19

大山

中国地方の最高峰「大山」の歴史をひも解く

エミネットの本社がある鳥取県米子(よなご)市では、街のどこからでも中国地方の最高峰「大山」を仰ぎ眺めることができます。
大山は古来より大いなる神坐(かみいま)す山として人々に崇敬(すうけい)されてきた存在でした。
そして今、この大山の麓(ふもと)で、豊かな自然の恵みを受けて穏やかに過ごす毎日を「大山さんのおかげ」と感謝しながら暮らしています。
2018年に開山1300年を迎えた大山。
この地ならではの歴史と文化を皆様にご紹介いたします。

1300年の時を巡る大山のえいすいぼう

大山は、奈良時代に編纂(へんさん)された「出雲国風土記」に火神岳(ひのかみだけ)あるいは大神岳(おおかみのたけ)と記される古くからの信仰の山であり、山岳信仰に帰依(きえ)する修験道の修行の場・霊験場として栄えていました。
その大山の北面の中腹に、「大山寺(だいせんじ)」があります。大山の開山は養老2年(718)のこととされ、万物を救う地蔵菩薩を大智明権現(だいちみょうごんげん)として祀(まつ)ったと伝えられています。

大山の地蔵信仰は、平安時代末頃には隆盛(りゅうせい)となり、その名声は京にも知られることとなりました。
大山寺は、中門(ちゅうもん)院・南光(なんこう)院・西明(さいみょう)院の三院で構成される寺院集団であり、鎌倉から室町にかけて、大山寺には百六十におよぶ社寺が建ち並び、一時は大山僧兵(そうへい)三千人と称されるほどの勢力を誇ったとされます。

戦国乱世の世にあっても大山寺はその勢力を保ち、江戸時代には三千石の寺領を得て、寺領政治を展開。
中国地方屈指の大寺として発展していきます。

そして安泰の世になって民間信仰が普及すると、牛馬の守護神や祖霊神と結びつき、広く民衆の信仰を集めました。
西日本各地から大山寺へと続く参詣道(さんけいみち)〝大山道(だいせんどう)〟を通って、参詣者が牛馬とともに大山へと集まり、大いに繁栄しました。
享保11年(1726)に大山寺境内下の博労座(ばくろうざ)で始まった大山牛馬市が、江戸時代後期には日本三大と称されるまでに成長。
この「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」は平成28年に日本遺産として認定されました。

大神山(おおがみやま)神社 奥宮

鳥取県西伯郡大山町大山
☎0859-52-2507www.oogamiyama.or.jp/

※積雪時、奥宮に参拝できない場合は、麓の米子市尾高(おだか)にある本社へお参りください。

大山寺は、その後、明治維新で寺領を失い、明治8年(1875)に寺号も廃絶。
開山以来1200年近く栄華を誇った大山寺は急速に衰亡することとなります。
寺号復活が認められたのは明治36年(1903)のこと。
そして2018年、大山は開山1300年を迎え新たな歴史が刻まれました。

大山寺本堂

鳥取県西伯郡大山町大山9
☎0859-52-2158www.daisenji.jp/

石村隆男
大山ワンダーフォーラム・コーディネーター
NPO法人大山中海観光推進機構(大山王国)理事長および公益財団法人とっとりコンベンションビューロー理事長を務める。

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