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花と季節を楽しむ

11月 バラを普段づかいで
楽しんで

2021.11.10

「秋の日はつるべ落とし」といいますが、本当にあっという間に日が暮れてしまうようになりました。
秋の夜長をいかがお過ごしですか。
のんびり過ごすひとときに、傍(かたわ)らにバラの花を生けてみる…なんていかがでしょう。

花の女王とも称されるバラ。
晩秋は、お花屋さんに並ぶ秋バラがボリューム・花色・香りなど一番良い時期を迎えます。
雰囲気のある珍しい品種も多く出回る時季ですので、時にはシックでアンティークなバラを選んでみるのも良いかもしれません。
バラの最大の魅力とも言えるのが、甘く芳(かぐわ)しい香りです。
古代ギリシャでは、儀式に欠かせない聖水としてバラの香油が使われ、古代ローマの貴族達は、バラの香油を体に塗って身だしなみを整えたと言われます。
実はバラの香りは、鎮静作用があるとされるラベンダーよりはるかに高いリラックス効果があるとも。
香水などとしても多用される人気の香りですが、生花が放つ香りは、バラの花から抽出した精油よりも作用が強いとも言われ、さらに花の見た目も相乗効果となって情緒の安定や疲労の軽減などに役立つという実験結果もあるようです。

時には香りでバラを選び、生花ならではの芳香を楽しむのも良いですね。
バラ選びの際、花色の良いもの、葉色の濃いものを選びましょう。
茎は太い方が花が長持ちします。
花を手に取って茎の下を持った時に、花の重さに負けずに茎がしっかり立っているものがおすすめです。

生ける際、長く楽しむためには、不要な葉は極力取り除きましょう。
花の水分は葉から蒸散するので、エネルギーが消耗されてしまいます。
特に花器の水に葉が浸かるのは、水を汚してしまうので絶対NG。
またトゲがついている時は取り除きましょう。

もし花がくたっとなって元気がなくなってしまっても、まだあきらめないで。
しっかりと水あげ作業をしてあげることで復活します。
一般的な方法が、バケツや洗面器などの容器に水を張り、茎の端を水の中に入れた状態で斜めに切る「水切り」ですが、「湯あげ」という手法も。
まずはバラ全体を茎の先だけ出して新聞紙で巻き、花の部分を保護しておきます。
茎の先端をよく切れる花ばさみで斜めに切り、60℃以上の湯に浸してゆっくりと20数えます。
その後、たっぷりの冷水を張った花瓶やバケツなどにバラを浸け、涼しい場所で1〜2時間置くとしっかり水あげすることができます。

バラは大きさや色や形も多種多彩です。
花が開いた時を考えて、周りの空間に余裕を持たせた生け方を。
また、上を向いて咲くので、茎に角度をつけてあしらうと表情豊かに見せることができます。
バラは色や形もそれぞれに個性があり、1本でも存在感たっぷり。
1輪をさっと器に挿すだけでも優雅な雰囲気に誘ってくれます。
ゴージャスで特別なイメージがある花ですが、もっと身近に普段づかいでバラの姿形や香りを楽しんでみてくださいね。

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