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ふるさととっとり

心をつなぐ ふるさと山陰

第9回

大地に吹く風

2021.3.31

大地に吹く風

例年3月いっぱい頃まで大山(だいせん)のスキーシーズンは続きます。山頂にはまだ雪が深く残るも、麓(ふもと)の雪は溶け、一気に春が訪れます。《鳥取県米子(よなご)市より菜の花ごしの大山を眺める》

春の風を感じながら

二十四節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」(今年の暦では3月5日)は、外気も暖かみを増して、土の中で冬ごもりしていた虫たちが目覚めて出てくる頃とされています。
土の色も潤み、寒い冬を耐え忍んでいた動物や植物が春の息吹に動き始めます。
立春を過ぎてから初めて鳴る啓蟄の頃の雷を「蟄雷(ちつらい)」「虫出しの雷」とも言いますが、気温が上昇し、1日の最低気温が5度を上回るようになり、多くの生物が活動を始めるそうです。
人も、卒業・就職・転勤と、季節に背中を押されて動き始める時期です。

また、3月は様々な「風」が表現される季節でもあります。
春を告げる代表的な風は「東風(こち)」。
梅や桜などの花たちを開花させる風としても昔から多くの歌に詠まれています。
春は天候や気温も変わりやすく、その合間に東や南からゆったりとのどかに吹く「春風」。
強い温帯低気圧の影響で急に激しく吹き起こる春の強風を「春疾風(はるはやて)」など。
春に吹く風は土や緑の匂いを孕(はら)み、薫り豊かに吹いてきます。

今年は特に、立ち止まって今をゆっくり振り返る余裕もなく日々を過ごしていることも多いかもしれません。
巡る自然の営みを春の風に感じながら、心のふるさとを思い描いてみませんか。
身体の中からポカポカと嬉しい春がやってくるでしょう。

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