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感じる心を大切に

〝雨〟の情緒を楽しむ

2020.6.10

五月雨 緑雨 時雨

雨音に耳を澄まして

雨が降り続くと気持ちまで滅入(めい)ってしまいそうですが、そんな天気も楽しんで、ちょっと雨を観察してみませんか?

昔から日本には季節や天候を表す言葉が驚くほどたくさんあります。
ひとくちに〝雨〟といっても降り方は様々。
ぱらぱら、しとしと、ざーざー…いろいろな擬音語が思い浮かびます。
雨の名前も、降り方や降る時期、時間帯、また、季節や感情によっても様々な呼び名がついています。
微細な気候の変化を感じながら暮らしに役立ててきた先人の知恵と豊かな感性から生まれたものでしょう。

弱く細かく降る雨も、『小雨』『霧雨』『小糠雨(こぬか)』『時雨(しぐれ)』と、自然に対する繊細な感覚がニュアンスの違いを感じて、多彩な表現を生み出しています。

また、『慈雨(じう)』『甘雨(かんう)』とは、特に日照りのあとの雨のように、天から落ちてくる恵みの雨のことを言い、天への感謝が込められています。

同行すると雨に見舞われることが多い人を〝雨男・雨女〟と冗談で呼ぶことがありますが、日本は世界平均の約2倍の雨が降り、水に恵まれているからこそ、そんな人が煙たがられるだけで、世界には干ばつで苦しむ地域がたくさんあり、暮らしやすい幸せな国にいることを有り難く思うのです。

梅雨の呼称も『卯の花腐し(うのはなくたし)』『黴雨(ばいう)』『五月雨(さみだれ)』といろいろあるように、季節による雨の表現もたくさんあります。

七夕に降る雨は『洒涙雨(さいるいう)』。
織姫と彦星が逢瀬の後で流す涙、あるいは逢瀬(おうせ)が叶わなかった哀しみの涙の雨と言われています。
切なさを感じる雨の名です。

いろいろな情感や情景を思い浮かばせる〝雨〟。
梅雨時には詩人になって、新たな雨の呼び名を生み出したり、一句詠んでみるのも良いのではないでしょうか。

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